住宅ローン金利上昇でどうする?―今すぐ買う?1年待つ?
住宅ローン金利が上昇トレンドを示しています。
今買う方が良いのか?頭金をできる限り貯めたほうがよいのか?
これだけ住宅ローン金利が上昇の気配を示し、なおかつフラット35の駆け込み需要が増加したとなると、1、2年後にと考えていたマイホーム購入を前倒ししたほうが良いのでは?という気になってきます。
フラット35の金利が1年間で0.6%ほどアップ
景気回復にともなって住宅ローン金利が上昇してきました。日銀が金融政策を変更したのは2006年3月と7月ですが、長期金利はそれより前の2005年秋ごろから上昇し始めています。長期金利に連動する住宅ローン金利も上昇基調が続いています。
たとえば長期固定金利のフラット35は2005年7月に最も金利が低くなり、平均金利が2.63%まで下がりました。その後は上昇傾向が続き、2006年4月以降は3%台前半で推移しています。2006年8月の平均金利は3.248%と、1年前より0.6%ほどアップしました。
これだけで、今後の住宅ローンの金利上昇を決定付ける根拠にはならないのですが、上昇の先行き感はぬぐえない状況にもあります。
そんな中、住宅ローンを早めに借りたほうがいいのか、頭金を貯めてから借りたほうがいいのかという問題が出てきます。
住宅ローンを借りるときは、頭金を多めに用意して借入額をなるべく少なくするのがよいとされています。ただ、今のような金利上昇期には、頭金を貯めているうちに金利が上がってしまい、かえって負担が重くなるケースも考えられるのです。
たとえば3,000万円を借りるケースで考えてみましょう。35年返済のフラット35で借りた場合の毎月返済額は11万8,000円ほどです。では1年後に100万円を貯め、借入額を2,900万円とした場合はどうなるか。仮に金利が0.5%上昇していたとすると、毎月返済額は12万円台にアップしてしまいます。さらに金利が1.0%上昇していたと仮定すると、返済額は13万円台にアップします。今買うのに比べて1万3,000円以上の負担増です。せっかく家賃を払いながら頭金を貯めても、金利の上昇で負担が増えてしまうのです。
■今買う場合と頭金を100万円増やして1年後に買う場合の資金計画の比較
借入額 返済期間 金利 毎月返済額 総返済額
3000万円 35年 3.15% 11万7981円 →4,955万円
1年後(金利0.5%上昇) 2900万円 35年 3.65% 12万2388円 →5,140万円
1年後(金利1.0%上昇) 2900万円 35年 4.15% 13万1027円 →5,503万円
ちなみに住宅ローンの金利は建物が完成して引き渡しを受ける時点の融資実行時に決まるケースが大半です。未完成マンションなどで建物の完成が1~2年先になるケースでは、今より金利が上がっている可能性が高いので、余裕のある資金計画が望まれます。
あくまで、こういう例も考えられるという一例です。今すぐ住宅ローンを組むことを推奨しているわけではありませんので、ご注意ください。