小さな家 コルビュジェ
タイトルにある「小さな家」とは、コルビュジェが年老いた両親のために、レマン湖畔に建てた60m2の家のことで、コルビュジェが、自身の文章・デッサンとコルビュジェが指示して撮影した写真でその家について解説した本です。
コルビュジェの住宅に対する考え方といえば「住む機械」という有名な言葉があるように、この家も小さいだけでなく、最小限の実用性を考えた非常に簡素なものです。ただ、物質的には簡素だけれども、精神的には豊かに生活するための様々な工夫がされており、ページをめくるたび、「ああ、きっと、ここでは豊かな生活がされたんだろうなあ」と思わされ、何度読んでも見飽きない本になっています。
ただ、建築家が、住宅を作る際の考え方を知るには素晴らしい本ですが、いわゆる建築本として購入されるとがっかりされるかも分らない点は注意がいると思います。